なぜ婦人科にかかりにくいの?
まつばら けい わたなべ ゆうこ
ほとんどの人は、お医者さんにかかった経験がある。また、お医者さんの言うことがよくわからなかったり、わからないのに質問できなかったりという不本意なあるいは不安な、不満な思いをした人も多い。
この本は、言うまでもなく「婦人科」の話である。著者のまつばらさんは、子宮・卵巣がんのサポートグルーフ「あいあい」の主宰者、わたなべさんは子宮筋腫・内膜症体験者の会「たんぽぽ」の元中心メンバー。著者2人の対談、Q&A(回答は著者2人)、コラム、そして女性医師リストなどの資料、この4つの要素でうまく、面白く構成されている。
一言でいうと、生々しい、あるいはとても現実的である。それはそうだ。こと自分のからだに関わることで、しかも「婦人科」で、あまりおおっぴらにはできないことを、はっきり言うのだから。
例えばQ「月経中に受診してもかまいませんか?」A「もちろん!でも抵抗があるなら相談を」とあり、さらに細かく解説がつく。対談は女性同士、経験者同士で、細かいところまで話し込まれる。男性には直接は役に立たないだろうが、医師とのつぎあい方としては多いに参考になる。お医者さんにも読んでほしいと思う本。
四六判 216頁 2001年7月22日刊 1400円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:築地書館
(掲載日:2002-10-03)
タグ:婦人科
カテゴリ 医学
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