最強パンチ理論 身体運用編
三宅 満
本書は大きくわけると三部構成になっている。はじめに、基本理論編として、身体を動かす際に生じる重心移動、地面反力、反射といった、物理的な動きについてパンチ動作を例に述べられている。次に、格闘技の動きを、構え、ステップ、パンチ動作、ディフェンスといった動作で区分して、身体の動かし方という視点で解説されている。身体の動かし方とは、関節の動かし方のことである。動きの中で関節をうまく動かすためには、重心移動や反射を有効に使うことが大切である。腕を動かすための下半身の動きといった、1つの動作を身体全体からどのように使えばよいかといった視点で書かれている。最後に、トレーニング編として、よく行われているストレッチングや筋力トレーニングを格闘技につなげるための考え方が述べられている。
著者である三宅満氏は、現役ボクサーとして活躍した後、柔道整復師、NSCAパーソナルトレーナーといった資格を取得している。そのバックボーンを活かして、これまで経験的に伝えられてきた格闘技の動きを、解剖学やスポーツバイオメカニクスといった視点での理解を深め、書かれている。最近、さまざまなスポーツ種目において出版されている、競技動作を身体の動きから考えた動きづくりの本と同様である。今まで伝えられてきた業界内やジム内の常識が、身体動作の視点でみたときに、理にかなった動きなのかどうかを考えている本である。
(服部 哲也)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-04-02)
タグ:格闘技 パンチ
カテゴリ 身体
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最強パンチ理論 身体運用編
三宅 満
私の中でいろいろな講習会などでいつも考え立ち止まるのは、対人競技でもその動作やトレーニングはつながっているのだろうかということだ。その点でこの本は私の中のモヤモヤ感を晴らしてくれるものになった。
ましてや格闘技は接近して接触プラスダメージを与えるという種目であるがゆえに「無駄な動作を省く」、なおかつ「地面反力を使う」など理論的にも細かく説明している点で非常にわかりやすい。
さらにストレッチなども姿勢のポイントは丁寧に書かれており、ストレッチポールを使ってのエクササイズも記載されている点は著者の興味の幅広さを知ることができる。対人競技で身体運用のポイントが整理しにくい方はぜひご覧いただきたい。
(河田 大輔)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-09-03)
タグ:格闘技 パンチ
カテゴリ 指導
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最強パンチ理論 身体運用編
三宅 満
強いパンチを効率よく打つにはどう身体を使えばよいかを、バイオメカニクスをはじめとしたスポーツ科学にもとづいて解説している。どのスポーツにも共通する、パワーポジションなどの基本を、格闘技の動きにも取り入れようというものだ。元ボクサーの著者がモデルとなった写真も豊富に用いられており、身体運用、格闘技のわかりやすい入門書となっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-05-10)
タグ:格闘技
カテゴリ 運動実践
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