スポーツ・コンディショニング
窪田 登 上田 雅夫
今日はコンディションがよいとか、どうもコンディションが悪くてとか、とかくスポーツマンはコンディションという言葉をよく用いる。その場合、どうも体がだるいとか、いつもより力が出て体も軽いとか感覚的に体調をとらえていうことが多い。筋力、柔軟性、持久力、スピードなど体力の要素を細かくチェックして、その総体の状態をコンディションというわけだが、この本では「選手が体力を調整したり高めていくためのトレーニング」をコンディショニングとし、コンディショニングの総論から入り、筋力トレーニング、スタミナ・トレーニング、柔軟性トレーニング、スピード・トレーニングのそれぞれに関する理論と方法を多くの写真を用いて示している。
スポーツマンにとって嬉しいことに、野球、テニス、バレーボール、ゴルフ、水泳についての個別のコンディショニング・プログラムを詳しく述べた章もある。
さらに、本書の特徴のひとつとして、心理学者の上田氏が第9章「メンタル・コンディショニング」を執筆、スポーツマンの心理面に興味深く触れている。なかでも人間関係について述べられた部分は、コーチと選手、あるいは選手間の交流を考える意味で考えさせられる。「親のこころ」「成人のこころ」「子どものこころ」の3つで構成されるという自我の話は、コーチには必読である。
このように、スポーツ・コンディショニングについて総合的にとらえ、細かく解説する本書は、コンディショニング・プログラムを効果的、合理的に作成し、うまく実行していくうえで恰好の書となる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:時事通信社
(掲載日:1981-06-10)
タグ:コンディショニング
カテゴリ 運動実践
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スポーツ心理学ハンドブック
上田 雅夫
国際スポーツ心理学会が設立されて35年と、この分野はまだ若い科学であって、科学的解明を必要とする課題が多いのも確かである。そうした課題の解明や用語の統一を図る意味でも、誰もが理解できる形の基礎が必要であると、早稲田大学のスポーツ心理学関係者ほか41名が編んだ“教科書”。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:実務教育出版
(掲載日:2001-01-10)
タグ:スポーツ心理
カテゴリ メンタル
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