やってはいけないプレー100 世界の超一流選手はこうしている
下田 哲郎
本書には、日本では常識とされているサッカーの練習方法やプレースタイルを、「やってはいけない」ものとして海外のスター選手と比較して紹介している。
その中の例として、「トラップを足下に止める」「フリーのプレーヤーにパスする」「数的不利は避ける」などがある。
とくに目を引いたのが、ベッケンバウアー選手はスライディングタックルをしないというトピックである。スライディングタックルが必要とされるような状況をつくらないという意味で、後方から事前に前線の選手に指示を出し、リスク管理を行うということである。そうすることで余裕をもって、ボールをもった敵の侵入を阻むことが可能になる。
常識を「やってはいけない」ものとするには、スター選手ならではの納得させる理由がある。もちろん超一流とされる舞台で生き残るために産み出された知恵と技術であり、彼らにしかできないプレーなのかもしれない。かし、本書をプレーヤーが読むと参考になるだろうし、ファンにとってもサッカーを観る楽しみを増やすだろう。
本書に掲載されていないスター選手もいるので、あの選手はどんなことを考えてサッカーをしているのだろうと想像しながら観戦するのも、醍醐味の1つとなる。
(平松 勇輝)
出版元:東邦出版
(掲載日:2013-09-09)
タグ:サッカー 練習
カテゴリ 指導
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