キネティック解剖学
Robert S.Behnke 中村 千秋 渡部 賢一
訳者は中村千秋・ATC、渡部賢一・ATC、NASM-PES、NSCA-CSCS。副題は「写真とイラスト学ぶ骨格と筋の機能」とあるように、身体の各部位を写真で、また写真でわからない骨格筋などは美麗なイラストを用いて説明されている。著者は、なぜ解剖学書を出版する必要があるのかを「人体の解剖は人生を通して変化するものではないが、その対象をどのように扱うかは変化し続けるからである」と語る。いまスポーツの現場ではネットワークづくりが注目されているが、本書は医師、理学療法士、教員、コーチ、その他の医療従事者等が、お互いの知識を深められることを目的の1つとして作られている。
そして本書のもう2つの目的は、骨格がどの靱帯と関わり、支持され構成しているのか、また関節はどの筋肉が収縮して動作を引き出すのかを読者に理解してもらうこととある。構成は大きく4つに分けられているが、パート1・解剖学の基礎知識、パート2・上肢、パート3・脊椎、骨盤、胸郭、パート4・下肢に分けている。そして各パートの最後は紹介した部位にある主要な神経と血管で締めくくっている。翻訳もわかりやすい日本語に直されているので、とても読みやすいと感じるだろう。
2007年12月25日刊
(三橋 智広)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-10-12)
タグ:解剖 機能解剖
カテゴリ 医学
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CKCエクササイズ 傷害予防とリコンディショニングのための多関節運動の理論と応用
山本 利春 中村 千秋 渡部 賢一 小柳 好生 Ellenbecker,Todd S. Davies,George J.
アスレティック・リハビリテーションに関わる人間にとって、もはや知らない人はいないクローズドキネティックチェーン(CKC)エクササイズではあるが、実際のところ、今まで目にしてきたリハビリテーションやコンディショニングに関連する数々の書籍においてもCKCエクササイズは数ページで紹介されているのみであり、本当の意味でこのエクササイズを理解するには不十分だったと、本書を読み終えて感じる。
本書の前半はCKCエクササイズの基礎理論からバイオメカニクス、オープンキネティックチェーン(OKC)エクササイズとの比較まで、豊富な研究結果に基づいて解説されており、「CKCエクササイズとは?」ということについて根本から理解することができる。後半ではCKCエクササイズをどのようにしてリハビリテーションやコンディショニングに応用していくかについての考え方と、上肢と下肢それぞれにおける具体的なCKCエクササイズが紹介されている。
スポーツ現場でCKCエクササイズを指導するにあたって必要な理論と実技を一度に学べる上に、2003年に出版されたものではあるが新しい発見もあり、未読の方にはぜひ見ていただきたい一冊である。
(石郷岡 真巳)
出版元:ナップ
(掲載日:2012-10-14)
タグ:キネティックチェーン
カテゴリ トレーニング
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コンディショニングTips スポーツ選手の可能性を引き出すヒント集[前編]
大塚 潔 中村 千秋
本書は月刊トレーニング・ジャーナルの2013年8月号〜2015年7月号にて連載されていたものを加筆・修正し、再編集して単行本化したものである。著者と中村千秋氏による本書、トレーナー、スポーツについての対談も収録されている。その対談で著者が述べているように、本書では「次の日から挑戦しよう、頑張れば始められるぞ」という即実践できるコンディショニング方法が記載されている。
脱水、リカバリー、筋のセルフコンディショニング、長距離移動、風邪やインフルエンザ、Prehab、睡眠、栄養、サプリメント、体組成という項目で本書は構成されているが、これでまだ前編という膨大な情報量である。膨大な情報量といってしまうと、読むのに時間がいると勘違いしてしまいそうだが、そうではない。各項目でのコンディショニング方法は簡潔に説明され、資料も豊富に掲載され、ほぼこのまま選手に提供・説明できる内容になっている。正直、本書を読んでみると、聞いたことがある、知っているといった内容かもしれないが、その情報を的確に選手・チームに伝えることはできているだろうか。そして、その伝え方は選手のためになっているだろうか。もし自信があるという方は、対談の部分だけでもまず始めに読んでみることをお勧めする。トレーナーとして私たちがどんなプライドを持ったらよいのか、そのヒントが2人のベテラントレーナーから得られる内容となっている。
(橋本 紘希)
出版元:ブックハウス・エイチディ
(掲載日:2016-08-24)
タグ:コンディショニング
カテゴリ スポーツ医科学
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ストレングス・ボールトレーニング
Lorne Goldenberg Peter Twist 中村 千秋 渡部 賢一
アイスホッケー・カナダ代表チームなどでストレングス&コンディショニング・コーチを務める著者らが、68のボールエクササイズを解説。ストレングスやリハビリ、フィットネスの現場にも最適。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2003-10-10)
タグ:ボールエクササイズ
カテゴリ トレーニング
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運動解剖学で図解する筋力トレーニングパーフェクトマニュアル CGで再現する筋肉メカニズムのすべて
Pat Manocchia 中村 千秋 宮崎 俊太郎
原著タイトルは“Anatomy of Exercise”である。ウォームアップから脚・殿部、背中、体幹など8つのセクションに分けて筋力トレーニングをカラーで解説している。
1つのエクササイズを見開きで紹介し、左側には写真を用いて、スタートポジションでの注意点、動きの特徴などを示している。右側には、コンピュータグラフィックスが用いられている。エクササイズ写真と同じ姿勢でありながら、使われている筋肉が赤く表示されており、動きの中での実際に生じる姿勢での筋肉の位置を確認することができ、よりイメージしやすくなる。筋の名称とともに動作筋、固定筋の区別もつけられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:悠書館
(掲載日:2008-11-10)
タグ:トレーニング 解剖学
カテゴリ スポーツ医科学
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