応援する技術
森本 貴義 中野 達也
著者の一人である森本氏は、これまでNPBとMLBでトレーナーを経験しており、両国の指導法も熟知されています。また、数多くのアスリートへ指導経験があります。そこで、コーチングとは何かという経験則から様々なエピソードが述べられています。古くから行われている日本の指導法ではなく、コーチングを取り入れて変革してきた実例が紹介されています。
本書の後半部分では、ビジネス現場での応用の方法やコーチの種類についても紹介されています。実際のケーススタディも10通り掲載されています。
人が組織で動く以上、ヒエラルキーが存在します。そこには、それぞれの人間関係が無数に広がっており、お互いの信頼関係が重要であることは言うまでもありません。
この信頼関係の構築に、コーチングというスキルが必要です。トップダウンで指示を下す手法より、相手に考えさせて答えを導き出します。コーチングは褒めることや叱ることもなく、客観的に相手へフィードバックします。これは、頑張れというだけではなく、相手の能力を引き出す手法です。
本書は改めて相手(選手や部下、生徒)との接し方を見直したい方や、より強固な信頼関係を構築したい方にお勧めです。私もこの書籍を参考に周りの関係者とコミュニケーションを取りたいと思います。
(中地 圭太)
出版元:ワニ・プラス
(掲載日:2022-02-03)
タグ:コーチング
カテゴリ 指導
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