すぐに使える即効テーピング
倉持 梨恵子
テーピングを行う方法を中心としてコンパクトにまとめられた一冊。選手自身での巻き方、部位別、症状別の巻き方がわかりやすい写真を用いて解説されている。
全体は5つに分かれており、テーピングの基本に始まり、基本の巻き方、部位別テーピング、応急処置、ストレッチ&エクササイズという構成である。紹介されているのは基本的な巻き方であるが、ホワイトテープだけでなく、伸縮テープ(ハードタイプ、ソフトタイプ)、筋肉サポートテープ、バンテージなどが使われている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:池田書店
(掲載日:2010-05-10)
タグ:テーピング
カテゴリ アスレティックトレーニング
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アスレティック・ムーブメント・スキル スポーツパフォーマンスのためのトレーニング
Clive Brewer 広瀬 統一 岡本 香織 干場 拓真 福田 崇 吉田 早織 安藤 豪章 馬越 博久 飯田 聡 大西 史晃 越田 専太郎 倉持 梨恵子
「動作」という言葉をここまで詳細に、多角的・多面的に、そして俯瞰して解説したものは本書をおいてほかにないと言える。
競技動作全般、中でもムーブメント=「移動」スキルに関する解説とトレーニング方法が紹介されている。ムーブメントとは動きという意味以外に、「流れ」という意味もあるようだ。ラン、方向転換、ジャンプはスポーツのパフォーマンスを支える非常に重要な基礎能力だ。それらを向上させる手段を解剖学・運動生理学・バイオメカニクスにおける根拠を示しながら解説されている。
動作が年齢によりどのように発達するのかについても多くのページを割いて説明されている。これは指導者にとっても、その指導を受けるアスリートにとっても有益である。自分が指導しているアスリートの成長段階を知ることで、最適なトレーニングの種目や負荷量を自信をもって決断できる。
トレーニングにおける「動作」という言葉は、すでに広く普及している。ファンクショナルトレーニングやピラティスなど「動作を鍛える」トレーニングメソッドはいまや限られたトップアスリートが受けられるサービスではなく、スポーツ愛好家からスポーツ習慣はなくとも健康に関心の高い一般の方にも容易に体験できる時代となった。それゆえ、動作という言葉が一人歩きをしている感は否めない。本書を読むことで動作の解釈はより明確になり、応用力・運用力は確実に向上するだろう。私自身、動作という単語の定義が曖昧だったのだが、かなり明確になったと感じる。
さまざまなトレーニング方法を点とするなら、本書はそれらをつなぎ合わせ、より高い成果を生み出す線の役割を果たす。ややアドバンスな内容であるが、学びを続ける指導者にぜひ読んでいただきたい。
(川浪 洋平)
出版元:ナップ
(掲載日:2019-02-01)
タグ:動作 トレーニング
カテゴリ 指導
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