テニスパフォーマンスのための実践トレーニングガイド
Carl Petersen Nina Nittinger 別府 諸兄
この本の軸となっているもの、それは「体系化」である。本書は、各項目を実に多くの専門家たちが分担して訳している。しかし、その中で一貫して「体系的に行う」というテーマがぶれることなく掲げられているのだ。
本書の冒頭に記されているように、理想のモデルとは個々の諸要素を単独で捉えるのではなく一つ一つの歯車と考え、それらをうまくかみ合わせ連動させることにより、その歯車たちの中心にある“パフォーマンスのギア”をスムーズかつ効率よく回すことである。
何か一つ欠けても歯車はうまく回ってはくれない、何か一つだけよく回っても歯車はバランスを崩す。いろんな要素が作用し、それらが相乗効果を成し、パフォーマンスはつくられていくのだ。
トレーニング、ケア、環境、メンタル。多すぎても少なすぎてもうまくいかない。微妙なバランスを保ったときこそ最高のパフォーマンスが生まれる。そう教えてくれる一冊である。
(藤井 歩)
出版元:ナップ
(掲載日:2014-03-20)
タグ:テニス
カテゴリ トレーニング
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