中年のための草野球健康法
吉松 俊一 佐野 克郎
いうまでもなく、野球は日本のビッグ・スポーツである。リトル・リーグからプロ野球まで層の厚さは野球王国と呼んでいいほどである。だが、それ以上にいわゆる草野球は盛んであり、草野球人口は膨大である。
しかし、ジョギング・ブームが多くの障害を生んでいるのと同様、盛んな草野球でも種々の障害が起こっている。とくに普段はあまり運動をしない中高年が週末のゲームで怪我をする例は珍しくないだろう。「健康のために」と始めたことが逆に体を壊すことになってはミもフタもない。そこで日々のトレーニングが必要になるが、著者のいう通り「言うは易く行うは難し」が現実である。そういう人に多くの示唆を与えてくれるのが本書だ。
『草野球健康法』と題された本書は、草野球こそ「生命保険」とし、草野球による健康維持、体力向上を1頁単位で面白くまとめ、自ら「野球狂」と称する著者らしく、つい勝ち方のコツにまで話は及ぶ。それがまた健康法につながっている。プロ野球選手の実例が多いのも特徴で、より興味を持って読める内容となっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:さがみや書店
(掲載日:1980-12-10)
タグ:草野球
カテゴリ 運動実践
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スポーツ人間のための ザ・ストレッチング
吉松 俊一
月刊トレーニング・ジャーナルにも連載中の整形外科医吉松氏によるもの。整形外科医らしく筋肉から入り、種目別ストレッチングでは障害を起こしやすい部位を挙げているのが親切であり、利用価値が高い。この種目別ストレッチングの頁がメインだが、現代病のストレッチングもあり、この点も医師らしい視点といえよう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:CBS・ソニー出版
(掲載日:1981-11-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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勝つための投球術
トム・シーバー 吉松 俊一
偉大なスポーツ選手が必ずしも優れた指導者や理論家であるとは限らないものだが、その両者の資質を確実に兼ね備えているといえるのがトム・シーバーであろう。そのトム・シーバーが、自らのピッチング論を平易に説き明かしているのが本書である(訳は月刊トレーニング・ジャーナルの連載「野球の科学的トレーニングについて」でお馴染みの吉松俊一氏が担当)。
彼の理論家たる所以は、この本が初心者にとっても十分納得のいく指導書になっていることで、読者は彼の有益な体験を知るとともに自然とピッチングの基本を会得することだろう。そしてピッチングがただ投げることばかりでなく、チーム・プレーの1つであることや精神的・肉体的な自己管理がいかに大切かなど多くのことを学ぶだろう。自伝としても面白い。
トム・シーバー著、吉松俊一訳
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:1982-03-10)
タグ:野球
カテゴリ 指導
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年齢別 少年野球トレーニング法
吉松 俊一 柴 孝也 鎌田 哲郎
月刊トレーニング・ジャーナルでも野球のトレーニングについて執筆中の吉松俊一氏のほかに、野球に関わりの深い2人の医師が、少年や球の指導法について、スポーツ医科学の視点に立って、しかも十分わかりやすく解説した書。
第1章から4章までは、文字通り子どもの体力やトレーニングを中心に述べてあり、第5章ではスポーツ障害とその予防、第6章子どもの日常と生理および心理、第7章少年野球の科学、と野球をよく知っている医師ならではの内容で構成されている。とくに第4章の年齢別基礎体力トレーニングは、野球に限らず、子どもの運動を指導する人が基本とする事柄が多く述べられている。指導者や親にとって、子どものからだについて再認識するうえでも面白い本といえるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:1983-01-10)
タグ:野球
カテゴリ トレーニング
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