バドミントン 勝利につながる「体づくり」 競技力向上トレーニング
吹田 真士
よくある元アスリートの経験に基づいたトレーニング本かと思って開いたら、しっかりとした科学的根拠とトレーニング理論に基づいた専門書であった。
それもそのはず。著者の吹田真士氏は名門筑波大学の助教で、かつ同大バドミントン部の総監督。自らトレーニングやコンディショニングの研究を行いながら、得られた知見を指導に応用している。紹介されているトレーニング種目も、競技動作に負荷をかけるような安直なものはなく、プレーにおける運動連鎖や筋収縮様式を分析・分解し、必要な体力要素を向上させる種目に落とし込んでいる。
それだけではない。プレー単体で考えるだけでなく、プレーとプレーのつながりを考慮したプログラム設計や、長ければ2時間半にも及ぶバドミントンの試合の終盤まで高いパフォーマンスを発揮できるような持久力、それを支える食事や年間計画までも解説。これは競技と科学、両方の専門家である吹田氏にしか書けない内容だ。
指導者やトレーナーはもちろん、選手やその保護者の方にもおすすめできる一冊である。
(川浪 洋平)
出版元:メイツ出版
(掲載日:2020-12-15)
タグ:バドミントン
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:バドミントン 勝利につながる「体づくり」 競技力向上トレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:バドミントン 勝利につながる「体づくり」 競技力向上トレーニング
e-hon