「ゼロ成長」幸福論
堀切 和雄
「ゼロ成長」幸福論堀切 和雄帯に「僕たちは『経済化』されすぎた」とある。
著者は言う。
「もうみんな、疲れてきたのかも知れない。『大競争』とか、『グローバル化への対応』とかいった、結局誰のためなのかわからない題目に」
「そうは言っても稼がねばならないのが現実なのだから、低空飛行でもいいから、仕事はしよう。あるいは、真剣に仕事をしよう」
NPO で働く人の話も出てくるが、要は経済のみに支配された「薄い人生」ではない人生を生きようと言う。
そしてこう締めくくる。
「そうやって各自がそれぞれの場所で工夫すること。『経済化』される以前の、自分自身の人生の物語を思い出し、紡いでいくこと。それがこの、長く続く革命の原動力の、すべてなのだ」と。
バブル期は「お金! お金! お金!」で、今のデフレ期は「お金…、お金…、お金…」。
「お金より楽しく野球をしたい」とアメリカに行った“並”の野手、新庄選手の人気が急上昇している。
直接スポーツやスポーツ医学に関係のない本なのだが、実は結構関係あると思い紹介した。
堀切和雄著 B6判 214頁 2001年4月10日刊 571円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:角川書店
(掲載日:2001-11-25)
タグ:経済 成長
カテゴリ 人生
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