右脳の空手
大坪 英臣
著者は船舶工学の権威。65歳で研究・指導生活に区切りをつけ、第2の人生を模索する中で空手と出会った。スポーツ科学を学んだ人からすれば、ケガの対応方法などハラハラしてしまう記述もあるが、これまで運動習慣のなかった人が運動を継続する理由、どんなきっかけで楽しさを見出すかという例としても興味深く読める。
達人と呼ばれる人たちの技を受けたときや、自分より力の強い人を投げてしまう感覚を言葉で説明するのは難しいもの。いわば頭脳の世界で長く生きてきた著者が、それを考えるより先に身体で=心で受け止めようとする姿勢には敬意すら感じる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:風雲舎
(掲載日:2016-06-10)
タグ:空手
カテゴリ 身体
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