ホールシステム・アプローチ 1000人以上でもとことん話し合える方法
香取 一昭 大川 恒
ホールシステム・アプローチとは、できるだけ多くの関係者が集まって自分たちの課題や目指したい未来などについて話し合う大規模な会話の手法の総称である。ホールシステム・アプローチが目指しているのは、トップダウンによる意思決定でもなく、多数決による「民主的」意志決定でもない。立場や見解が異なり相反する利害関係にある人々が、全員で納得できる合意に達するための話し合いの方法である。
ホールシステム・アプローチにも様々な手法があり、ここではその総称として使われている。本書は、その中でもAI、OST、フーチャーサーチ、ワールドカフェという4つの手法について解説しているものであり、ホールシステム・アプローチを基本から学ぶには最適の教科書と言えるだろう。
もともとは会社組織の問題解決の手法として使われることが多かったが、現在は教育現場やコミュニティー、スポーツの現場でも応用され、使われている。とくにスポーツチームで仕事をするアスレティックトレーナーの場合、選手や各スタッフとの橋渡しをしなければならない。このような問題解決の手法を知り、現場で実践していくことで、仕事の幅が広がり、よりよいチームビルディングが可能となるだろう。
(浦中 宏典)
出版元:日本経済新聞出版社
(掲載日:2013-06-14)
タグ:ミーティング
カテゴリ その他
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