カルチョの休日 イタリアのサッカー少年は蹴球3日でグングン伸びる
宮崎 隆司 熊崎 敬
スポーツは教育ではないと言われますが、スポーツを通じて学ぶこともあるわけで、一概にそうとも言い切れないように思います。教育は、その組織化の度合いによって定型的と非定型的とに区別されます。前者は、学校などの組織を指し教えるということが中心に行われ、後者では、各家庭や地域などで多様な教育(例えば躾、人付き合いなど)が行われます。本書を通して日本とイタリアの子ども年代のサッカー環境を比べてみて、定型的な日本、非定型的なイタリア、という感想を持ちました。
サッカーを遊びと捉えるか、教育と捉えるか。サッカーは遊びであり、あくまで自由な自己表現手段の一つと捉えるイタリアの考えは、眩しく見えます。一方、スポーツに取り組むことを道として考え、一意専心にとりくむ日本的な姿に美しさを感じるのも、捨てきれないように感じます。
スポーツと教育が結びつくことの弊害については、それは、教育というものの射程をどの程度に設定するかによって異なってくるのでしょう。
スポーツをどのように捉えるかは、もっと自由に、多様性があって良いのだと思います。
(永田 将行)
出版元:内外出版社
(掲載日:2019-03-27)
タグ:サッカー イタリア
カテゴリ 指導
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