学校における運動器検診ハンドブック
「運動器の10年」日本委員会 武藤 芳照 柏口 新二 内尾 祐司
「運動器の10年」日本委員会が監修、編集は武藤芳照・東京大学大学院教授、柏口新二・東京厚生年金病院部長、内尾祐司・島根大学教授。副題の『発育期のスポーツ傷害予防』にもあるように、ジュニア期のスポーツの現場での傷害は後を絶たない。指導者、保護者、本人の認識不足もあるが、いずれも子どもの発育発達に見合うスポーツ指導が行われていないということではなだろうか。本書を監修した日本委員会では、予防と教育の立場から、2005年度より「学校における運動器検診体制の整備・充実モデル事業」を継続し、北海道、京都府、徳島県、島根県の4地域での調査や研究を推進し、2007年度からは新潟県、宮崎県も加わり全国6地域での活動が展開されているそうだ。
そのなかで本事業の目標は「学校における運動器検診体制を整備、充実することにより、児童、生徒のスポーツ傷害や運動機能障害を早く発見し、適切な指導・教育・治療を施し、心身ともに健全な成長・発達に結びつけること」と定め、本書はそれに賛同する方々の連携や、協力関係を最大限に活用して構成、執筆が行われた内容になっている。(M)
2007年11月25日刊
(三橋 智広)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-10-12)
タグ:運動器検診
カテゴリ 医学
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筋力強化の教科書
石井 直方 柏口 新二 高西 文人
この書籍は、長年トレーニング業界に携わってこられた筆者たちが「筋力トレーニング」の基本について述べた書籍です。書籍の前半部分では、筋トレの基本について生理学や健康に関する情報が述べられており、後半部分ではBIG3とベントオーバーローイングなどトレーニング種目の基本について語られています。
著者の3名は、研究者・医者・指導者とそれぞれ違った立場の方が、筋力トレーニングの基本をさまざまな角度から語られている書籍です。これは、ここ近年の情報ではなく、30年ほど前の1990年頃から積み重なった情報です。近年の筋力トレーニングの情報発展に寄与してこられた方々が、どのように「筋力トレーニング」を捉えて実践に落とし込んだか歴史を知るために必読の書籍です。
本書の後半の部分では、BIG3など実際のトレーニングの方法論について述べています。各種目の説明のページでは、フォームに関して細かく紹介されています。写真に線を引いてバイオメカニクスの視点で、より安全で効果の出る方法を説明しています。
私も、この業界に携わるようになって20年です。間違いなくこの書籍の情報からスタートしています。そして、現代では情報が大きく様変わりしたように感じます。しかし、基本となる土台は変わることはありません。改めて、基本に立ち返るときに参考にしたい書籍です。
(中地 圭太)
出版元:東京大学出版会
(掲載日:2022-09-05)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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