脳と体に効く指回し教室
栗田 昌裕
最近、包丁を握っていて指がつって寄る年の波を痛感した。考えてみれば、キーボードを打つか、コップを持つくらいのことしかしていない。包丁は毎日のように扱うが、それでも指がつる! なんということだ。栄養の問題か?
と、思っているときに、この本が目に留まった。「指回しね」とあまり期待しないで読んだが、やってみる価値ありと判断。いや、やってみないとなんとも言えない。最初にその効果を自分で確かめるようになっている。立位体前屈を行い、次に首を左右に回し、どれくらいまでいったか確認、記憶しておく。そして、両手の指を合わせてドームのようにし、親指同士から始め、各20回、計100回行い、変化を見る。いずれも初めのときよりよい。「でも、2回目ということがあるしな」と一応保留にしておく。以下、指と脳、こころの問題などが語られていく。
念のために記しておくと、著者は内科医で、東大の理学部と医学部を卒業(大学院では数学専攻)、三楽病院を経て、現在東大附属病院内科勤務とある。座禅、ヨーガ、気功、東洋医学などにも通じている。
「心を込めて字を書くと心が成長する」というくだりもある。指の体操もさることながら、指からからだや心をみるのも面白い本。
2007年3月10日刊
(清家 輝文)
出版元:廣済堂出版
(掲載日:2012-10-11)
タグ:指回し 脳 身体
カテゴリ 運動実践
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