「やせ願望」の精神病理
水島 広子
副題は、「摂食障害からのメッセージ」。
特集のテーマで取材しながら、とある書店で見つけた書。
「(特に女性は)やせているのが、美しい」という価値観は比較的最近のものである。
データでも男は中高年で肥満が目立ち、女は特に若い層でやせているのが目立つ。
1998年の国民栄養調査でも、20代と30代の女性はやせ続けていることが示されている。
また、女性では70代を除くすべての年代で2人に1人は「自分のことを太っている」と思っているそうだ。
この本は、副題が示す通り「摂食障害」がテーマになっている。
著者は、まだ日本には専門的な医療機関が少ないこともあり、「不治の病」という印象があるが、摂食障害は治ると言う。
スポーツの世界でも摂食障害は問題になりつつある。
直接スポーツ選手の問題を扱っているわけではないが、摂食障害とは何か、本人はどうすればよいのか、周囲の人はどう対応すればよいのかがわかりやすく症例とともに紹介されている。
水島広子著 新書判 250頁 2001年4月27日刊 660円+税
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:PHP研究所
(掲載日:2001-11-25)
タグ:摂食障害 女性
カテゴリ 食
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