「最高の自分」を引き出すセルフトーク・テクニック
田中ウルヴェ 京
日々の生活のなかで、何かに失敗して精神的にまいってしまった、目標を達成できなかった、そんなあらゆる場面のなかで、気持ちが深く関係していく。この本ではそうしたときに、「どうしたら立ち直れるのか」「こうしたらよい方向へ気持ちを持っていける」といった“セルフトーク”の方法について書かれている。
たとえば、目標や自分を見失ってしまったとき、過去を上手に手放し、今の自分に集中するためのセルフトークとして「今しか変えられない、今を変えれば未来が変わる」「終わったことからは、今、学べばいいだけ、引きずらなくていい」など、自分自身に語りかけることで心が軽くなる。こうしたセルフトークがいくつも紹介されており、自分にあったセルフトークが必ずみつかることだろう。
著者の田中氏は、1988年のソウル・オリンピックでシンクロ選手として出場し、シンクロ・デュエットで銅メダルを獲得したメダリストである。現在メンタルトレーナーの仕事以外でも幅広く活躍されている。そんな著者の選手時代や引退後の体験談も交えながら書かれており、読者が共感できる部分があるからこそ説得力がある。
この本を読み終えたときには、何かを感じ、気持ちの面での考え方が変わる人も多いだろう。(O)
2009年2月10日刊
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:祥伝社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:メンタル セルフトーク
カテゴリ メンタル
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