ムーブメント ファンクショナルムーブメントシステム:動作のスクリーニング、アセスメント、修正ストラテジー
Gray Cook 中丸 宏二 小山 貴之 相澤 純也 新田 收
Gray Cookの提唱するファンクショナルムーブメントスクリーン(FMS:痛みのない人対象)およびセレクティブ・ファンクショナルムーブメントアセスメント(SFMA:痛みのある人対象)。スポーツ現場ではよく聞かれるが、医療の現場でも積極的に取り入れられ、より多くの人のパフォーマンス向上・傷害予防につながることを願って本書がまとめられた。
根拠となる理論に始まり、詳しいテスト手法が写真とともに網羅されている。さらに得られた動作を分析し、どのように修正につなげていくべきかも示されている。付録としてスコアシートなどもついており、実践につなげやすい構成だ。もちろんすでに取り入れているトレーニング指導者にとっても、テスト手法の再確認などに活用できるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ナップ
(掲載日:2014-04-10)
タグ:ファンクショナルムーブメント
カテゴリ スポーツ医科学
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極めに・究める・スポーツリハ
相澤 純也 塩田 琴美
充実の一冊。
表紙からして一般向けの情報量かなと読み進めると、私の勘違い。
序文でも書いてある通り“手に取りやすい読みもの”として実現されつつも、理学療法士やトレーナーとして活動する人にとっては、選手や患者と接する際の一連の流れが網羅されている内容である。
それは、クライアントと接する際の心構えの話だけではなく、症例を交えた解説では評価から運動処方まで記載されており、現場での参考になるものがいくつか載っていた。また、SOAPカルテの記載例があり、直後から既に書き方を参考にしているくらい、すぐ実践できる内容もある。
障害者スポーツに関わるリハビリテーションも内容にあり、まったく関わったことがない部分で新鮮な気持ちで読ませて頂いた。
うつ病を患っている方への「一時的な気分転換を目的とした運動は勧めるべきではありません」という一文を読んだときには、運動が健康の一助となると言われている世の中では、知らずに運動を頑張ってしまい、症状を悪化させてしまう可能性が大いにあると感じた。うつ病はスポーツの現場だけでなく、私が日頃勤める鍼灸院でも患っている方もいるので、その点に関する専門知識はさらに学びを深めないといけないなと気づいた。
クライアントとの出会いは、巡り合わせで、どんな方を担当するかは分からない。本書は、スポーツリハに関わる上での総合書となるもので、これからスポーツリハに関わる理学療法士、トレーナー活動をしたいアスレティックトレーナー、鍼灸師、あマ指師、柔整師が事前に読んでおくのに相応しい一冊である。専門書なのに読みやすいことから、学生のうちから読むこともおすすめできる。
「極めに・究める・リハビリテーション」シリーズということで、ほかに運動器疾患編なども気になるところである。
(橋本 紘希)
出版元:丸善出版
(掲載日:2021-03-22)
タグ:リハビリテーション
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