痛くない体のつくり方 姿勢、運動、食事、休養
若林 理砂
本書は、痛みに不安を抱えている方が何をすればよいか、東洋医学を中心にわかりやすく教えてくれる一冊である。治療家の方なら経験があると思うが、患者はもちろん、友人からも身体や痛みに関わる相談事を受ける。相談の内容により簡単に答えられるが、今後のためにも身体に対する考え方など伝えたいことは山ほどある。そのときに、本書の存在を知ってしまった私は、この一冊をまず読んでほしいと言ってしまいそうだ。
身体についてわかりやすく人に伝えるのが私の仕事なのだが、活字に慣れている方なら本当に読んで貰うかも知れない。そのくらい綺麗にまとまった内容なのだ。本書に「痛みリテラシー」という言葉が出てくる。これは、痛みを冷静に受け止め、適切に対処できるようになることをいう。この痛みリテラシーには、学習と訓練が必要で、それを教えてくれるのが本書ということだ。
痛みのメカニズムから、ペットボトルや爪楊枝を使った家庭で簡単にできる東洋医学的治療。ニュートラルな姿勢づくり、生活習慣の改善。治療をする上で患者にも理解しておいていただきたい部分が網羅してある。患者へは自身の身体の取り扱い説明書として、治療家へはアドバイスの参考書として、本書をお勧めしたい。筆者が出会った患者の話や、古武術の考え方にも触れられるのもまた興味深いところである。
(橋本 紘希)
出版元:光文社
(掲載日:2016-04-18)
タグ:東洋医学 養生
カテゴリ 身体
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痛くない体のつくり方 姿勢、運動、食事、休養
若林 理砂
2年先まで初診予約が埋まっているという若林氏が「患者を減らしたい」と筆を取った。
まず現代人がいかに身体の痛みに鈍感かを、実際のエピソードを交えて訴える。認識を変えることはもちろん、病院に行く前に相談できる人の存在の大きさが伝わってくる。次に受診の結果、重大な病気ではなかった場合の対応として、鍼灸師である著者ならではの「ペットボトル温灸」「爪楊枝鍼」といった自分でできる方法を紹介。そして痛みを予防すべく、望ましい姿勢、食事、睡眠、心的ストレスとの向き合い方をまとめた。心身は全てつながっているのがわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:光文社
(掲載日:2016-01-10)
タグ:鍼灸 身体 ストレス
カテゴリ 身体
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