トレイルランナー鏑木毅
鏑木 毅
全長166km、最大標高2537m、フランス、イタリア、スイスと3カ国を1日かけて走る「ツール・ド・モンブラン」。想像するだけでも大変そうなレースである。だが、トレイルランナーは自然の山という平坦な道にはない自然を感じることができる。
自然は生き物、その姿は変容する。道は舗装されていない、気候にも左右される。誰かと競争して勝利をつかむより、自然とランナーの体調そして心が走るうえでの相手になる。勝負の相手が人ではないのがロードランナーにない魅力だったりするのではないだろうか。もちろんレースに出るからには勝ちたい。ただ戦う相手が人だけでは視野が狭い。
走るだけではなく、もっと大きいものの見方ができるようになるとつらいことが楽しいことに思え、自然のありがたさを感じるような気がする。
(佐々木 愛)
出版元:ランナーズ
(掲載日:2012-10-13)
タグ:トレイルラン
カテゴリ 運動実践
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