Essentials of Strength Training and Conditioning 4th Edition
National Strength and Conditioning Association G. Gregory Haff
1994年の初版以来、版を重ねてきたEssentials of Strength Training and Conditioning、4th edition(第4版)が出版された。本書は英語で書かれている。トレーニングプログラムを考案したり、指導するにあたって、必要となる科学的知識やテスト、トレーニング方法などについて体系的に学ぶことができる書籍である。現時点では第3版までは日本語の翻訳が出版されている。改訂にあたって、主な変更点は以下の通りである(Updates to Fourth Editionの項目を参考とした)。
・適切なエクササイズフォームによる21のレジスタンストレーニングエクササイズのデモンストレーションがオンラインビデオで用意され、授業や実際の使用に用いることができる(訳注:翻訳版においてオンラインビデオが利用できるかどうかは未定)。
・アップデートされた研究──高強度インターバルトレーニング(HIIT)、オーバートレーニング、アジリティと方向転換、栄養、ピリオダイゼーション──により、業界で広がったトレンドを理解するのに役立つ。
・新たに、指示や写真による、代替的な様式や非伝統的(nontraditional)な用具を用いたエクササイズのテクニックを示す章を設けた。
・10の追加的なテスト、最大筋力、パワー、有酸素性能力、柔軟性、レジスタンストレーニング、プライオメトリックエクササイズ、スピード&アジリティドリルは、専門職がプログラムをデザインし、現行のガイドラインを反映させるうえで手助けとなるだろう。
以下は各章の章タイトルを仮訳したものである。
1. 人体の構造と機能
2. レジスタンスエクササイズのバイオメカニクス
3. 運動とトレーニングの生体エネルギー論
4. レジスタンスエクササイズに対する内分泌応答
5. 無酸素的トレーニングプログラムに対する適応
6. 有酸素的持久的トレーニングプログラムに対する適応
7. レジスタンストレーニングに対する年齢差・性差と関連すること
8. 競技への準備とパフォーマンスにおける心理学
9. 健康における基本的な栄養的要因
10. パフォーマンスを最大化するための栄養戦略
11. パフォーマンスを向上させる物質と方法
12. テストの選択と実施の原則
13. 選択されたテストの実施やスコアづけ、解釈
14. ウォーミングアップと柔軟性トレーニング
15. フリーウェイトとマシーントレーニングのエクササイズテクニック
16. 代替的な様式および非伝統的な用具のトレーニングにおけるエクササイズテクニック
17. レジスタンストレーニングのプログラムデザイン
18. プライオメトリックトレーニングにおけるプログラムデザインとテクニック
19. スピードおよびアジリティトレーニングにおけるプログラムデザイン
20. 有酸素的持久的トレーニングにおけるプログラムデザイン
21. ピリオダイゼーション
22. リハビリテーションとリコンディショニング
23. 施設のデザイン、レイアウト、運営
24. 施設の方針、手順、法的問題
ページ数は約735ページ。ほぼ第3版の内容を踏襲し、ところどころ新しい記述が入っている。たとえば第4章までに関しては、高強度インターバルトレーニング(HIIT)の生理学的な分析や、成長ホルモンについて明らかになったことが盛り込まれていることが確認できた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:Human Kinetics
(掲載日:2016-04-01)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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