コアシェイプ
有吉 与志恵
本書では副題の「1日10分の簡単エクササイズで体の内側からきれいにやせる!」にあるとおり、写真や絵を用いて、いかに短時間で女性の美を獲得するかに焦点を当てている。
私は男である。しかし同書を読んでいると納得できる部分が多くあるから驚きだ。たとえばお風呂の過ごし方。西洋ではからだを洗って、それをシャワーで流すという感覚があるが、日本では40度前後の湯で毛穴を開かせ老廃物を排出するという、文化的にも目的が異なる点が多い。お風呂は水分が出るだけという人もいるが、その水分さえ普段から出していなければどこで出すか、と私は感じていたし、まさに忙しい人には必見だろう。
エクササイズ時の細かいところがわかりやすくなっている配慮も、有吉氏がコンディショニングトレーナーとして現場で活躍してきた経緯があるから。そんな同氏だからこそまとめることができたのだろう。
対象とする読者ははっきり言うと働き盛りの女性。時間がないからこそ、また“入りやすい本”だからこそ、多くの人に勧められる一冊である。
2008年6月6日刊
(三橋 智広)
出版元:アスペクト
(掲載日:2012-10-13)
タグ:コア
カテゴリ 運動実践
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8人のキーマンが語る ジャパンラグビー革命
上田 昭夫 大元 よしき
キーマンへのインタビュー
2009年6月、20歳以下の世界大会「IRBジュニアワールドチャンピオンシップ 2009」が日本で開催される。この大会は、2015年および2019年度ワールドカップ開催国に立候補している日本にとって重要な試金石となる。両ワールドカップとも日本以外に7カ国が立候補しており、その発表が2009年7月28日、同時に行われるのである。次世代を担う若いチームが世界中から集い、熱戦を繰り広げるこのジュニア大会をどう運営するか、その手腕がワールドカップ開催地決定に及ぼす影響は大きい。
本書はそんなラグビー界を改革せんとする8人のキーマンへのインタビューをまとめたものである。インタビューを行った著者の1人、上田昭夫氏は元日本代表選手であり、かつて慶應義塾體育會蹴球部を日本一に導いた名将でもある。上記の「ジュニアワールドチャンピオンシップ 2009」ではトーナメントアンバサダーに就任している。
8人のキーマンとなるのは日本代表ヘッドコーチであるジョンカーワン氏はじめ、日本代表GM、トップリーグ最高執行責任者、大学指導者、高校指導者など、さまざまな立場の方々である。タイトルの「革命」という言葉は誇張があるにしても、ラグビー界は今どこに進もうとしているのか、その現状についてそれぞれの立場で語られる内容は、時折相反する考えも見え隠れし興味深い。
ラグビー界活性化に期待
日本代表の強化、日本ラグビーを牽引するトップリーグの運営、この競技に注目を集め、しかも大規模な収益を見込める国際的イベントの招致、学生ラグビー界の取り組み。これらが競技人口増加や集客率向上、ひいてはラグビーという競技の隆盛につながればと、今は草ラグビーに興じるだけの我が身でもそう思う。ラグビーが盛んなはずの大阪府下の高校生大会でも、合同チームの数が増えているし、トップリーグのメディアへの露出がまだまだ少ないことにも寂しさを感じているのだ。
さて、ラグビー界でそれぞれ重要なポストに就いている8人のキーパーソンの中で、個人的に最も注目したいのは、ATQコーチングディレクターという立場の薫田真広氏だ。ATQ(Advance to the Quarterfinal)とは、ワールドカップ2011年大会でベスト8に入ることを目標に、ユース世代を中心とした選手、コーチ、レフリー、競技スケジュールおよびスタッフを強化・育成するプロジェクトのことである。薫田氏は東芝ブレイブルーパスを常勝軍団につくり上げた後勇退し、現職に就いている。その手腕が若手育成に一石を投じ、高校ラグビー界や大学ラグビー界にもよい波を広げることを期待する。
そして将来の代表の軸となる選手の育成は、トップリーグの新陳代謝活性にもつながるはずだ。ベテランと若手が混在するチーム編成も見応えがあるし、長年トップに君臨し続けるビッグネームプレイヤーも畏敬の念を持って応援したい。しかしそれ以上に、ベテランプレイヤーに引導を渡す若い力が次から次へと顔を出す、そんな活性化されたラグビー界も見てみたい。
(山根 太治)
出版元:アスペクト
(掲載日:2009-01-10)
タグ:ラグビー スタッフ
カテゴリ その他
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ハイインテンシティ・トレーニング
ジョン・フィルビン 大川 達也
ハイインテンシティ・トレーニングとは、一般的なウェイトトレーニングとは方法が異なり、略語のHIT、あるいは「スロートレーニング」とも呼ばれるものである。ゆっくりとウェイトを上げ下げするということが特徴であり、「関節や靭帯に余計な負荷を与えることなく、筋肉に対して最適なプレッシャーを与えることができる」のだという。ケガのリスクを低減させる手法として用いられているのだそうだ。
基礎的・理論的な背景に始まり、プログラムをどのように組み立てるか、そして写真を数枚使った実際のエクササイズ紹介に至るまで、ハイインテンシティ・トレーニングについて体系的にまとめられている。普及に向けたこれまでの取り組みの成果が、集大成となった1冊である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:アスペクト
(掲載日:2009-07-10)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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根性を科学する
高畑 好秀
従来の根性論を否定するところからスタートしたメンタルトレーニング。しかし「根性」は本当に不必要なのか。問題点を洗い出し、「根性」の本質をメンタルトレーナーの著者がひも解いていく。
(月刊トレーニング・ジャーナル)
出版元:アスペクト
(掲載日:2006-03-10)
タグ:メンタルトレーニング
カテゴリ メンタル
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