ドクターも納得! 医学統計入門
菅 民郎 志賀 保夫
 n数、t値、p値、標準偏差、信頼区間、リスク比、オッズ比、ロジスティック回帰分析…。
 これらの単語、よく見るものの、正直全然わかっていない。論文を読んでも、わかるところだけを飛ばし読みしていた。数学なんか将来使わないでしょ! と、たかをくくっていたダメ学生の典型だった自分。しかし! 伊能忠敬の人生のように、あるいはスタンリー・ボールドウィンが言ったように、志を立てるのに遅すぎることはない。ということで、本書を手にとった。
 t値は棒高跳びのバー。p値はリンボーダンスのバー。そこで、グッと心を掴まれた。噛み砕き方が秀逸だ。いや、そもそもわかっていないので、それが正しいのか、適切なのかは判じかねるものの、たとえがイメージしやすく、忘れにくい。MRとドクター、統計学の講師が登場し、レクチャーと質疑応答が展開される。全体的に字数はかなり少なめだ。章末には練習問題もついている。
 これなら、今まで統計学の本に挫折してきたひとも、読み通せるのではないかと思う。自分も繰り返し読んで理解に努めたい。
(塩﨑 由規)
出版元:エルゼビア・ジャパン
(掲載日:2023-06-23)
タグ:統計 医学統計 
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