カラースケッチ解剖学
Wynn Kapit Lawrence M.Elson 嶋井 和世
解剖学というのは人間の身体を理解するうえでの基礎となるものであるが、これを学ぶのは大変である。強い関心があればいいが、そうでなければ、やはり取っつきにくい学問といえる。
楽しくわかりやすく学べればと思ったことのある人も多いだろうが、そんな人にお勧めしたいのがこの本。極めて平たくいえば、ぬり絵ブックである。表紙にその例が示されているが、部位とその名称を同じ色でぬっていくことで、構造、位置、形などを頭に入れ、なおかつぬり終わったあとはひと目で何が何かわかる仕組みになっている。また、日本語、英語と同じものが2カ国語で表と裏に収録されているので、英語も同時に覚えられるし、訳語を知る手引きとしても使える。さらに、この表裏一体のシート(PLATEと呼ばれている)はミシン目とファイル用のパンチ穴がついていて、利用・整理もしやすくなっている。価格も手頃だ。
色をぬっていくという誰にとっても楽しい作業を通じて、難しい分野に取り組める画期的な書で、自分の手で色をぬることで漠然としていたところも明確になってくる。医学の専門家だけでなく、広く利用できる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:廣川書店
(掲載日:1983-09-10)
タグ:解剖学
カテゴリ 医学
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スポーツとリハビリテーション医学
佐藤 揵
「14年間携わってきた高次神経機能(とくに失語症)のリハビリテーションの臨床から、スポーツ分野のリハビリテーションの道へ移って」26年にして、「なるほどといえる体系化ができていないスポーツのリハビリテーションの分野に、一試論を投ずるのも意味がないわけではあるまいと独断し、まとめたのが本書である」。仙台大学教授、同大学健康管理センター所長・佐藤揵氏による『スポーツとリハビリテーション医学』(廣川書店)がそれである。
冒頭4頁にわたる文献リストが示す通り、多数の文献を駆使し、スポーツにおけるリハビリテーションの概観と実際について述べられている。著者も記している通り、これから体系化がなされる分野であり、この1冊を編むことは並々ならぬところがあったと思われる。内容は専門的だが、この分野に興味を持つ学生の方にも大いに参考になるだろう。この分野の書籍にしては価格も手頃だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:廣川書店
(掲載日:1986-09-10)
タグ:リハビリテーション
カテゴリ スポーツ医科学
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