PNFスポーツオイルマッサージ 動的×静的アプローチで深部筋肉・神経まで働きかける!
田中 代志美 辻 亮
辻氏、田中氏ともアイアンマンレース世界大会の公式トレーナーを務める。辻氏のPNFを基にした手技と、田中氏のマッサージ手技を組み合わせたテクニックを紹介。オイルマッサージの経験がない人でもスムーズに取り入れられるよう、精油の種類についての記載もある。仰向け/うつ伏せ、上肢/下肢という構成で、豊富な写真とともに施術のコツや効果をわかりやすくまとめた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2016-08-10)
タグ:オイルマッサージ PNF
カテゴリ 身体
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ブレインスポッティング・スポーツワーク トラウマ克服の心理療法
David Grand Alan Goldberg 久保 隆司
スポーツは楽しむために行うもので、昨今、娯楽としての需要が増えつつある、そのことに対して異を唱える人は少ないでしょう。
日常において身体を隅々まで使って生活を営む必要が少なくなった現代において、健康維持のためにスポーツに取り組む意義が大きくなってきているのも間違いないと思います。
また、競技スポーツにおける成功は、人生における選択肢を増やすための大きな糧となるでしょう。
しかし、だからといって、スポーツに自分の全てをかけるというのは、いささか行き過ぎなのではないかと感じます。狙ったところにボールを蹴ることができる、遠くまでボールを打って飛ばすことができる、そんな能力が現代の世界で生活していくためにどれほど役に立つというのでしょうか?
本書は、アスリートの心身の問題がいかにそのパフォーマンスに影響するかを示したものです。その心身の問題というのは、意識できる範囲のものだけでなく、その人が体験してきたすべてのものを指します。つまりは、アスリートのパフォーマンスの問題は、全人間的に捉えていかなければならないということです。
全人間的ということは、スポーツというものがその人の人生にとってごく一部ということを知ることであり、パフォーマンスのみでその人を判断することは愚の骨頂であるということです。
本書には、スポーツ活動とともに人生自体がうまくいかなかった例が出てきます。アスリートを機械的に捉え人間としての心や感情を無視した結果起こる悲劇的な出来事は、スポーツに取り組む代償としてはあまりにも大きすぎます。
昨今叫ばれている「アスリートファースト」を、アスリートの競技環境に配慮することと捉えるだけでは片手落ちとなってしまうでしょう。
スポーツに関わる全ての人が、アスリートを一人の人間として捉え、関わっていくことが、真のアスリートファーストであると強く思います。
(永田 将行)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2018-04-27)
タグ:イップス スランプ 心理療法
カテゴリ メンタル
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“手のカタチ”で身体が変わる! ヨガ秘法“ムドラ”の不思議
類家 俊明
ヨガを習い始めてちょうど10年。それでも「ムドラ」について教わったことは一度もありません。日本でヨガをやっている方で、ムドラについてご存知の方はきっとごく少数なんだろうと思います。それだけ難しいのでしょうか。とりわけ日本のようにスポーツジムでやるエクササイズの感覚ではムドラは受け入れられないのではないかと想像します。
「ムドラ」っていったい何なのかといえば、「手印」のことをいいます。実は意外に身近にもあるのですが、仏像がしている手の形がムドラです。アニメで「NARUTO」というのがありましたが、登場する忍者が術を発動するときの手の動き、つまりは印を結ぶことがムドラの説明としてわかりやすいかもしれません。
昔から忍者もののアニメや映画では呪文を唱えて印を結び不可思議な術をかけるというのがお決まりですが、見るからに怪しげな行為ゆえに科学的根拠を求められる現代においては敬遠されがちなのかもしれません。
本書の一番の特徴は突き詰めて勉強すれば深遠で理解しがたいムドラをヨガの体操に落とし込み、誰にでもできる簡単なものにした点だと思います。ラジオ体操のような「M3体操」なるものを考案され、手軽にムドラの持つ不思議な効果を実感できるというのは画期的だと思います。これでハードルはかなり低くなったのですが、わけのわからないムドラというものを腑に落ちぬままやっても気持ちよくできるはずがありません。そこで筆者はいくつかのムドラを使い、簡単な運動を紹介し、ムドラの効果を読者に体感してもらおうという試みもあります。やってみるとなるほどと感じるものがありました。
なぜ手で印を結ぶことで不思議な効果を得られるのかについては、ペンフィールドの大脳地図を引き合いに出して解説されています。もちろんその解説ですべて納得できるわけではありませんが、傾聴に値する意見だと感じました。さらに手の形で身体の力が引き出せることをムドラとするならば、ゴルフクラブやバットやラケットの持ち方(つまりは手の形)で身体操作を円滑にするということもムドラと同じだと説きます。
もっと深いところのヨガの理論はさすがに期待できませんが、手軽に始められるものとしてはとても読みやすい本だと思います。
(辻田 浩志)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2019-07-22)
タグ:ヨガ
カテゴリ 身体
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カラダの意外な見方・考え方
林 好子
近年、動作解析などが進み身体の分析は様々な角度からなされるようになりました。自分の身体は自分の思うがままに動かせる。そんな風に思っていたら実はそうではなくてうまく身体を動かす能力がない、あるいはバランスの悪さゆえに思っていた動きと違うことをしているということに気づきました。医科学は身体の内から外からその原因を明らかにしようとしています。
正直多岐にわたる身体の見方は出尽くした感があったのですが、本書のタイトルの通り身体に対する「意外な見方や考え方」がまだまだあるようです。マクロとミクロとの見方の違いなのかと考えながら読み進めていくとどうやらその考え方も正しくなさそうです。
理学療法士・合気道・アレクサンダーテクニークというそれぞれ違った目線は自由奔放ともいえる身体の見方を提案してくれました。純粋なアレクサンダーテクニークの視点でもないので、どこから何が飛んでくるかわからない期待感を持ちながら読んでしまいました。
それぞれの項目で筆者のコラムが登場するのですが、ユニークな発想から生まれる身体感はときおり考え込んでしまいました。その人のそのときの心理状態で同じ時間が長く感じられたり短く感じられたりして、その違いにより身のこなしが変わるという解説もありました。これは納得です。余裕のあるときの1時間と焦っているときの1時間ではできる動きに大きな差が出るのはわかります。しかし今までそういう違いを身体を通して見ることはしていません。そういう発想がなかったからです。
やっとここで気づいたのは「カラダの意外な見方考え方」というタイトル表記のうち「意外な」というワードだけ異様に大きく色も変わっています。こんなところにしがみついて悩む人はいないだろうと思いますが、スポーツ医科学の身体の見方と筆者の身体の見方の違いがわかったような気がします。前者が純粋に身体や動作の分析であるのに対し、後者は何か別の要素と身体を絡めた上での見方をされているのではないでしょうか。心理・時間・文化・気候など本書で述べられていることは純粋な身体についての考察にとどまらず動きのバックグラウンドを見過ごしていないところに、本書のユニークさであったり特徴があるのだと感じました。どちらがよいとかいう問題ではなくこういった発想は時には現実に即していることもあり無視できない場合もあるでしょう。
環境まで身体を見る要素に加えてしまうと発想は無限大になりそうです。身体を解き明かすためのヒントはいくらあってもいいと思います。
(辻田 浩志)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2021-10-11)
タグ:見方 文化
カテゴリ 身体
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古武術「仙骨操法」のススメ 速く、強く、美しく動ける!
赤羽根 龍夫
著者は新陰流、円明流といった古武術に通ずる。生死を分ける環境で研ぎ澄まされた全身の使い方を、上半身と下半身をつなぐ仙骨に着目して応用した。いずれの流派も古流剣術ということで、取り上げられている「廻し打ち」「切り上げ」ともに木刀を用いており取っつきにくいかもしれないが、姿勢や関節の使い方はさまざまなスポーツ、日常動作に通ずる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2016-10-10)
タグ:古武術
カテゴリ 身体
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実はすごい!!「療法士」の仕事「自分の人生」も「相手の人生」も輝かせる仕事
POST編集部
POSTとは理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)のこと。ポータルサイト「POST」へ寄せられた質問の中から100問を選び、POST編集長を始め現役のPT・ST・OTが回答した。基本的な仕事内容から、学校選びや就職・転職・復職の実態についても踏み込んでいる。今後高齢化が進むにつれPOSTの活躍も求められる。まずPOSTを知ってもらい、さらに目指してもらいたいという熱意が伝わってくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2016-12-10)
タグ:理学療法士 作業療法士 言語聴覚士
カテゴリ その他
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ブレインスポッティング・スポーツワーク トラウマ克服の心理療法
David Grand Alan Goldberg 久保 隆司
著者らはイップスやスランプなどのRSPP(反復性スポーツ・パフォーマンス問題)の研究を進めている。従来のスポーツ心理学でのアプローチは意識的なテクニックにより状態の改善に導くのに対して、ブレインスポッティングスポーツワークは無意識の原因を取り除く。PTSD治療のフレームワークを応用しており、別の言い方をすれば競技レベルや種目を問わず悩みを抱える人に適用が可能である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2017-01-10)
タグ:イップス スランプ 心理療法
カテゴリ メンタル
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図解でわかる! イップスの克服 個別メニュー作成と段階的トレーニングで治す
谷口 智哉
イップスに対する取り組みは様々な角度からなされているようですが、イップスの明確な定義や治療法は確立されているとは言えない状況です。むしろ問題なのはその不明確さゆえに曖昧な認識に立脚する対処法でさらに深みにはまることかもしれません。昨今、多くの研究者によりイップスの原因やパターン、そして克服の方法論が整理されつつあるのではないかと感じています。
本書はイップス研究家を名乗る筆者が独自の視点でイップスを論じています。幽霊の如く得体の知れないところにイップスの怖さがあるように感じていますが、論点を整理した上で解説をされているので本書を読むことで、「わからないものに対する恐怖や不安」というものが軽減するのではないかと思います。
「イップスとは何か?」「イップスのメカニズム」「具体的な例」「イップスのレベル」「克服するためのメニュー」と順に解説され、理解が容易な点はイップスに悩むプレイヤーにとっては心強いでしょう。とりわけ視点が研究者の押し付け的なものではなく、プレイヤーに寄り添う感じで一歩ずつ前に進むような取り組みなので、イップスに悩むプレイヤーからの共感が得られそうです。
もっとも世間では様々な観点からの取り組みがありますので、筆者の意見が将来的にコンセンサスを得られるかどうかはわかりませんが、読みやすさやわかりやすさという点において読んでみる価値は十分あると思います。
(辻田 浩志)
出版元:BABジャパン
(掲載日:2022-07-13)
タグ:イップス 投球
カテゴリ 身体
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