みんなでつくる学校のスポーツ安全
金澤 良 三森 寧子 齋藤 千景
幼稚園や学校、福祉施設、スポーツチームなど、いつ危険な事故があってもおかしくないところに医療従事者がいないことは珍しくありません。学校にいる養護教諭(保健室の先生)ですら、必ずしも看護師ではないのです。
では、今までどうやって安全が守られてきたのでしょうか。それはその施設やチームに携わるスタッフの方たちがみんな必死になって書籍や研修会から学んできたからだと思います。
本書はそれを学ぶために最適です。その理由を3つお伝えします。まず起きそうな事例はほぼ網羅されています。この一冊があれば大抵の事例は対応できます。次に根拠をしっかり明示してあります。根拠がわかれば医療従事者とも共通言語で話せるため、とても大切な知識になります。そして最後に写真が多いことです。写真を中心にして説明文がつくられており、視覚的に理解しやすく誰でも見て動けるように配慮されています。またポスター用のデータも入っているため、オリジナルのポスターも簡単につくれます。
この本を制作した方々も現役の養護教諭が中心になっています。ですから現場の声がたくさん入っています。医療従事者のいない場所で安心安全な環境を整備するために孤軍奮闘している方、またその世界に飛び込もうとしている学生の方、ぜひ読んでみてください。あなたの大切な方を救うことができると信じています。
(阿部 大樹)
出版元:少年写真新聞社
(掲載日:2021-05-17)
タグ:スポーツセーフティ 安全
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:みんなでつくる学校のスポーツ安全
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:みんなでつくる学校のスポーツ安全
e-hon