ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
中高年のためのフィットネス・サイエンス
宮下 充正
健康のために始めたはずの運動、フィットネスクラブへの入会。しばらくは続けてみたものの、体調がいまいち良くない、膝が痛くなってしまって…、あるいは腰が痛くなってしまって…。
フィットネスクラブが増え、健康に対する意識が社会的にも高くなっていくにつれて、健康のために始めた運動で逆に身体を痛めてしまったという方も以前に比べ増えたのではないでしょうか。
身体は1回の運動で大きく変化するものではありません。長く、楽しく、そして効果的に身体を動かしていかないといけません。本書は、「運動生理学の基礎知識」「ストレッチエクササイズ」「ウォーキング、ランニング」「肥満予防」「高齢者のフィットネス」などの項目で、わかりにくい用語に対する解説もついています。
これから、さらに中高年が増加し、健康に対する意識もより一層高まっていきます。中高年に関わる指導者はもちろん、自分で身体を動かしているという一般の方にもわかりやすく、実践しやすい一冊です。
(大洞 裕和)
カテゴリ:トレーニング
タグ:フィットネス 入門
出版元:大月書店
掲載日:2012-06-04