ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
アナトミー・トレイン 徒手運動療法のための筋筋膜経線
Thomas W. Myers 松下 松雄
著者のいう“アナトミー・トレイン(解剖列車)”とは、“身体をどう見ていくか”という、ものの見方の一つであり、身体の結合組織線維の走行=筋筋膜経線を表している。
多くの筋筋膜療法で行われる個々の筋筋膜を対象にしたものではなく、人体を走る広い筋筋膜の連続体、つまり“緊張と運動を伝達する線”を意味している。
訳文が本文に忠実であるがゆえに、文章が直訳されすぎて読みにくい表現がところどころにあるのがやや難点ではあるが、各経線についてそれぞれイラストを多用し、始まりから終わりまでの流れを追った説明がされており、各章の最初のページを読むだけでも簡単に理解ができる内容となっている
(藤井 歩)
カテゴリ:スポーツ医科学
タグ:筋 徒手療法
出版元:医学書院
掲載日:2014-02-07