ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
テコンドーに関してはこの本が最高峰
黄 秀一 フル・コム
テコンドーに関しての書物を他に読んだことがないのでタイトルの“この本が最高峰”というところはわからないが、構えから基本の蹴り、ステップワークなどすべて写真つきの説明があり、さらにDVDまでついているので知らない人でも見て習得できる内容である。
テコンドーの魅力はダイナミックでスピーディー、ときにはアクロバティックで華麗な蹴り技で戦うイメージだが、やはりしっかりとした基礎があってそれをしっかり習得できれば動作を積み上げていくことで高いレベルのテコンドーができることがわかる。どんな華麗な技でもしっかりとした軸が必要で、強い蹴りにはテコンドーの基礎“反動力”を使用し、細かいステップワークを組み合わせることでいろいろな戦略を立てられる。また、マッソギという組手から勝利のセオリーまで戦い方をイメージできるところまで記載されているので確かにこの1冊を読み、実践できればテコンドーになりそうだ。
テコンドーの技には柔軟性が必要そうだが、しっかりテコンドーストレッチのことも書いてあり、本書を読み独学でテコンドーをやる人への配慮もうかがえる。最後に14ページにわたる全国のテコンドー道場の連絡先も記載されているので、本書を読みテコンドーをしたくなったときのフォローも万全だ。
(安本 啓剛)
カテゴリ:運動実践
タグ:格闘技 テコンドー
出版元:東邦出版
掲載日:2014-09-08