ATACK NET ブックレビュー
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鍼療法図鑑
ハンス-ウルリッヒ・ヘッカー アンゲリカ・シュテフェリング エルマー・T・ポイカー ヨルグ・ケストナー カイ・リープヘン 兵頭 明 東出 顕子
原題は『Color Atlas of Acupuncture』で、ドイツで出版された東洋医学のポケットアトラスである。
内容は3つに分かれ、取穴法では取穴部位、刺入の深さ、適応症、中国伝統医学における主治という項目があり、カラーイラストや写真でも解説されている。臨床上で注意すべき点や、文献に関する記述もある。耳穴はノジェ式と中国式の2つが紹介されている。トリガーポイントについては、定義から入り、どのように治療を行うのかについてまとめている。その後、個別の筋肉の説明、トリガーポイントや痛みの投射領域について解説される。
鍼治療の組み立てのヒントにもなる書籍である。盛り込まれている内容の割に、コンパクトにまとめてあり、持ち運びにも適している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
カテゴリ:東洋医学
タグ:鍼
出版元:ガイアブックス
掲載日:2012-04-10