ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
応援する力
松岡 修造
熱血応援のイメージが強い著者。選手として五輪に出場した際から各競技会場に足を運んでいた。そこまでするのは、海外での試合中声援に力をもらった経験、そして自分で自分を応援しようとしてもなかなかうまくいかないことを身をもって知っているからだ。
ただ、本書は「自分がいかに応援しているか」ではなく、「応援することによっていかに力を与えられたか」に多くのページが割かれている。「応援」はスポーツに限ったものでなく、家族や同僚など身近な存在相手にも行える。ただ「頑張れ」と言うのではなく、状況やその人に合ったやり方を見極める、それが応援する力だ。
応援は時に「苦言」と思える場合もある。それもポジティブに受けとめられる、「応援せずにはいられない人」であろうという著者のメッセージには、日々の取り組みを振り返らずにはいられない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
カテゴリ:その他
タグ:応援
出版元:朝日新聞出版
掲載日:2014-07-10