ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
スポーツ現場で知っておきたい薬の話
原田 知子
本書は薬剤師でありながら全米公認アスレティックトレーナー(ATC)である原田氏が長年にわたりまとめた書籍である。『スポーツ現場で知っておきたい薬の話』というタイトルだが、一般の方も知っておきたい薬の話についてまとめている。本書では大きく3部に分けて記述されている。
第1部では、薬を使用する上で知っておくべき基本事項について紹介している。ここでは薬の正しい使い方や、薬の作用・副作用などについて細かく記述されており、誰もが知っておきたい内容である。
第2部では、状況に応じた薬の使用法について各論で紹介している。ここではスポーツ選手に関わりのある非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)から、中高齢者に関わりのある糖尿病薬まで、幅広く網羅されている。
第3部では、サプリメントやドーピングコントロールなど、その他の話題について紹介している。スポーツ現場における薬の扱い方など、すぐに活用できる内容となっている。
薬について各論で非常にわかりやすく記述されており、スポーツの有無に関係なく日常生活でも役に立つお勧めの一冊である。
(安澤 佳樹)
カテゴリ:スポーツ医科学
タグ:薬
出版元:ブックハウス・エイチディ
掲載日:2016-05-14