ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
テニス世界トップ10も実践する最新の打ち方・戦い方
坂井 利彰
精力的にテニス指導に携わる著者が、2014年の錦織圭選手の活躍を受けて筆を取った。まず世界のトップレベルの選手の特徴やゲームの流れを紹介。その中で、体格に劣る錦織選手が何を武器に勝ち上がったか解説する。
タイトルに「打ち方・戦い方」とあるように、正確な技術と、武器を発揮する戦術とがポイントになる。現在テニスをプレーしている人には技術書として参考になる。それだけでなく、観戦の上でどこに着目するとより楽しめるかもわかる。そして、錦織選手をきっかけに集まった注目をブームで終わらせず、競技力の底上げにつなげるためには、その種目に関わる一員として何をすべきかという観点でもヒントが散りばめられているとも言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
カテゴリ:指導
タグ:テニス
出版元:東邦出版
掲載日:2015-04-10