ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。
木村 敬一
目の病により幼くして全盲となった著者が、幼少期からアメリカでトレーニングを積む現在(コロナ禍により2020年に帰国)までの歩みを振り返る。家族や友人やコーチ、出先で行き合った人とのエピソードは、木村氏の飾らない人柄が伝わってくる。木村氏にとって水泳は、健康で文化的な生活を送るための「武器」の1つだという。ロンドン、リオでの挫折もあったが、水泳は間違いなく木村氏の人生を彩っている。なお、本書が発行された直後の東京パラリンピックにて、悲願の金メダルを獲得した。本書を読んだ後に大会アーカイブを見ると、よりくっきりと見えるのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
カテゴリ:人生
タグ:水泳
出版元:ミライカナイ
掲載日:2021-12-10