ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
野球選手なら知っておきたい「からだ」のこと 投球・送球編
土橋 恵秀 小山田 良治 小田 伸午
投球・送球において大切なポイントは「下半身からエネルギーを伝達させる全身運動」であるという。それを実現するために、どのような動作をしながら動きを理解すればよいか。まず解剖学的、あるいは運動学的な知識がわかりやすくまとめられている。
キャッチボールの意義について解説し、腕の「しなり」について述べ、さらに肩甲骨を動かすエクササイズについて説明していく。さらに体幹、下半身へと続き、たとえば軸足の「のせ」「はこび」そして「肋間のつぶし」といった感覚について、ドリルを用いて紹介している。ドリルは投球動作の局面ごとにポイントを理解するためのものであり、指標であるという。自分の感覚に合ったフォームをつくっていくのが読者の役割となる。動きの質の向上、これが著者の願いである。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
カテゴリ:身体
タグ:投球 野球
出版元:大修館書店
掲載日:2009-11-10