ATACK NET ブックレビュー
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問題解決モデルで見える理学療法臨床思考 臨床実習・レポートにも役立つ統合解釈テクニック
加藤 研太郎 有馬 慶美
熟達したセラピストは、患者のもつ問題を解決するための構造を持っている。それは「型」ともいえる。
古典芸能でいう「守破離」の「守」を示そうというのが、本書の意図するところ。問題解決には専門知識が必要となる。のみならず、その知識を活用し、臨機応変に考え、動くことが、現場では求められる。本書ではICF(国際生活機能分類)をもとに参加、活動、機能・構造ユニットにわけ、介入プランや制約条件を示す。各項目では最初に典型モデルとして、症例の問題解決構造が「見える化」されている。
最大公約数的な構造化は、当たり前に感じやすい。もっといえばつまらなく思ってしまう。けれど、目印がなければ道に迷ってしまうように、「何か」は必要になる。
ただ、万事正しいルールは存在しない。ここにマニュアル化することの難しさがあると思う。
(塩﨑 由規)
カテゴリ:医学
タグ:理学療法
出版元:文光堂
掲載日:2022-07-12