ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
PILATES Mastery 習熟したい人のピラティス・テキスト マットワーク編
Terease, Amanda Digby, Marena 新関 真人
ピラティス・エクササイズはジョセフ・H・ピラティス氏によって考案され、そのエクササイズの基本は体幹部(コア)と呼吸(ブリージング)にあるという。著者の二人はそのピラティス氏に習って現在では職業団体フィットネス・オーストラリアから、オーストラリアで初めてフィットネス・ピラティス・インストラクター養成コースの認定を受ける。そんな二人が本書ではピラティスの概要やエクササイズの方法等のコンテンツを担当している。またカーネギー・カイロプラクティック&リハビリテーションをオープンしていることで知られている新関真人氏が解剖や生理、姿勢検査、臨床的な観点から見たエクササイズの注意点をまとめている。
現在ピラティスの有効性が、フィットネス、スポーツ、舞踏、医療の分野にまで注目を集めているが、本書では「動く」を考える“骨・筋肉・神経の強調の仕組み”を、ピラティスの基礎知識に沿ってわかりやすく解説し、またエクササイズ効果を高める“ボディプレースメント(準備、動作時の姿勢)”にも理解を深めることができる。
2006年11月9日刊
(三橋 智広)
カテゴリ:ボディーワーク
タグ:ピラティス
出版元:スキージャーナル
掲載日:2012-10-11