ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
老いない体をつくる
湯浅 景元
『これならできる簡単エクササイズ』などの著者で知られる湯浅氏は、現在中京大学体育学部教授でコーチング論とスポーツ環境論を担当している。そんな湯浅氏が提案する“老いない体をつくる”にはどうしたらいいのか。副題は人生後半を楽しむための簡単エクササイズとある。
まず年齢の捉え方とは何かに着目してから、老化とじょうずに向き合っていくための簡単なエクササイズを、絵や写真を用いて説明しておりとても読みやすい内容になっている。たとえば「痛みが起きない関節をつくる」や「物忘れのない脳をつくる」、「生活習慣病に縁のない体をつくる」などいろいろなセクションに分け「楽しく老いる」でまとめている。
この本を読むと、老化現象は自然現象であるということを納得させられる部分がある。老化は誰にでも起こるし、否定もできない。また人間の体は急な変化が苦手であって、徐々にその変化に慣らしていくことが重要だそうだ。そうすれば老いることも受け入れやすいであろう。
“老化するってどんなこと?” と思ったらぜひ一読いただきたい。
2005年6月10日刊
(三橋 智広)
カテゴリ:運動実践
タグ:アンチエイジング エクササイズ
出版元:平凡社
掲載日:2012-10-11