ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
時計の針はなぜ右回りなのか 時計と時間の謎解き読本
織田 一朗
人々は「昼夜にかかわらず」「天気にかかわらず」「場所にかかわらず」時を知る方法に考えをめぐらせてきた。その結果が、日時計であり、水時計であり、火時計であった。時計の進歩ははかりなく、機械式時計の発明はすべての点で画期的であった。にもかかわらず、われわれはどれほど「時」について知っているのであろうか。本書は、さまざまな「時」に関する疑問について答えてくれる。
スポーツの分野に「時計(計時機能)」がフィールドで使われることになったのは1820年代であるという。すでにスポーツにはなくてはならない計時機能であるが、「時」を「計る」ことと、「判定」するということは、同じことであるのか。あまり考えたことのないこの問題について考えさせてくれた一冊である。
(上村 聡)
カテゴリ:スポーツ医科学
タグ:開発 時計
出版元:草思社
掲載日:2012-10-13