ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
スポーツの科学
加賀谷 淳子 宮下 充正 金子 公宥 寒川 恒夫
以前と比べると、最近では「運動」に関する研究や情報がとても多く、運動に関して、専門家以外にも一般の方々が手軽にたくさんの情報を得ることができる。人々が運動に興味を持てば持つほど、1つのテーマでさまざまな情報が飛び交う時代になっているのではないだろうか。
本書では、それぞれの専門家が自らの分野の研究をし、スポーツ科学の新しい発見を説明している。「今まではこうだった。しかし、現在ではこのような新たなことがわかっている」というように、今までの常識を覆すような新しい発見がたくさん綴られた1冊である。「わが国スポーツ科学の動向」「動くからだの科学」「健康づくりとアスリートのスポーツ科学」という3章に分けられており、内容は幅広い。一見「スポーツ科学」というと堅苦しいイメージを持たれる方もいるかもしれないが、さまざまな研究、調査が実施され、今まで正しいとされていたことや当たり前だと思っていたことが、時が経つにつれて進化をしている。専門家はもちろん、これから運動指導に携わっていく方々にぜひ読んでいただきたい1冊。きっと新しい発見があるはず。
(清水 歩)
カテゴリ:スポーツ医科学
タグ:スポーツ科学
出版元:日本学術協力財団
掲載日:2012-10-16