ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
究極のトレーニング
石井 直方
「トレーニング」と一言でいっても、ただ形だけ同じように行うのと、目的のために筋肉の性質や仕組みを理解してトレーニングするのでは大きく違ってきます。
この本は、石井直方氏が科学的根拠のある情報を提供することを目的に冊子のコラムとして連載したものを再編集したもので、トレーニングだけではなく、おそらく多くの人が興味あるであろう健康、ダイエット、サプリメントについても書かれていて非常に面白い。
トレーニングを行うときには大きい筋群から行う? それとも小さな筋群から行う? また、脂肪を燃焼させるにはエアロビックが先か? レジスタンスが先か? など実は今まで当たり前と思って行っていたトレーニング方法も場合によっては反対であったりするかもしれません。筋肉はまた内分泌器官としての働きもあり、筋が活動することで生じるいろいろな反応なども知ってみると、筋活動の大切さを再認識してしまいます。
今までのトレーニングやそれだけではなく日常生活においても、この本を読むと、運動の方法やタイミング、栄養についても改めて考える機会になるかもしれません。そんな本でした。
(大槻 清馨)
カテゴリ:トレーニング
タグ:トレーニング
出版元:講談社
掲載日:2012-10-16