ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
お相撲さんの“腰割り”トレーニングに隠されたすごい秘密
元・一ノ矢
四股(しこ)、股割(またわり)は良く耳にする言葉ではあるが、腰割りとはどのようなものなのだろうか?
相撲で四股を踏むときの基本姿勢――まっすぐ立った姿勢から股関節を開いて腰を下ろしていく運動――のことを指し、イメージとしては、ハーフスクワットのような動作と捉えてよさそうである。ポイントは上体を前傾させずに、膝とつま先の向きをそろえて脛骨は地面に対しまっすぐのまま行うということである。
実際に行ってみると、なるほど、重さがかかっていない分、股関節の動きを意識しやすい。アスリートに行う場合は、トレーニングというよりコンディショニングとしての要素が強いかもしれないが、股関節動作の意識づけとしては導入しやすいと思われる。
白木仁氏、有吉与志恵氏、安田登氏という各専門家へのインタビューもふんだんに盛り込まれ、そちらも読み応えがある。
(石郷岡 真巳)
カテゴリ:トレーニング
タグ:相撲 四股
出版元:実業之日本社
掲載日:2012-10-16