ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
スポーツコーディネーショントレーニング バスケットボール編
竹内 敏康
本書は、バスケットボールで必要とされるコーディネーション能力を高め、パフォーマンスを向上させるためのトレーニングを紹介している。コーディネーショントレーニングとは、「運動神経を鍛える運動」である。
バスケットボールのトレーニングを、ボールレッチ、ドリブル、パス、シュート、情報系トレーニング、ディフェンスの6つに分類し、それぞれのトレーニングが、どのコーディネーション能力(リズム・バランス・連結・定位・識別・反応・変換)の向上につながるかがわかるようになっている。また、3段階の難易度表記もあり、写真つきで丁寧に紹介されている。付属のDVDを一緒に使うことで、より理解が深まる。
本書で紹介されているトレーニングが特殊な用具を必要とせず、バスケットボールだけでコート上でできるということも、実際の現場では導入しやすいトレーニング方法である。コーディネーショントレーニングによって選手の能力を向上させたいという著者の情熱が伝わってくる。
(久保田 和稔)
カテゴリ:運動実践
タグ:コーディネーション
出版元:スキージャーナル
掲載日:2012-10-16