ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。
慢性腰痛は3日で治る
高林 孝光
筆者は筋肉を「一冊の本のような仕組み」にたとえる。いくら表層の筋をマッサージしても、痛みの原因が深層部の「触れない筋肉」にある場合には意味がないというのである。そもそも、痛みがある場所には筋防御があり、それにより血行が滞り、痛みが留まるということを、自身の骨格から気づいた筆者。電気治療を積極的に用いて、「触れない筋」へのアプローチの重要性を説いている。
立体動態波、TENSなどを用いて筋防御をときほぐし、血流をよくし、発痛物質を排出して筋を正常な状態に戻すという。専門職にとっては強い語調になじめない部分があるかもしれないが、最新治療を多くの方々に、という意思によるものだろう。
巻末にはトレーニングやストレッチングの方法も紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
カテゴリ:運動生理学
タグ:腰痛
出版元:幻冬舎
掲載日:2011-07-10