Post Isometric Relaxation 等尺性収縮後の筋伸張法
伊藤 俊一
本書は書名にもあるように、post isometric relaxation後のストレッチング(等尺性収縮後のストレッチング)についての解説書である。これまで筋疲労の回復目的や筋・筋膜性由来の疼痛などに対して一般的に用いられてきた手技である、等尺性収縮後のストレッチングを詳しく解説している本は本書が初とのことである。個別の筋ごとに、具体的な力の加え方やストレッチングの方法を写真とともに詳しく紹介されている。
手技の方法のみの解説ではなく、この方法に至る背景や評価、禁忌や限界も詳しく述べられている。スポーツの現場に関わる治療家やトレーナーの方々にとって、大変興味深い一冊である。
(泉 重樹)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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Post Isometric Relaxation 等尺性収縮後の筋伸張法
伊藤 俊一
Post isometric relaxation (PIR)とは、筋収縮をさせた後に、ストレッチングを行うもので、タイミングとしては筋の弛緩期にストレッチングが入る。このため、PIRは静的ストレッチングと動的ストレッチングの架け橋的治療とも呼ばれているそうだ。PIRは、PNFやマッスルエナジーと共通の起源を持つ徒手療法であるが、文献的な資料が乏しい現状だという。本書は、PIRの有効性と実際について整理したもの。
等尺性収縮も、最大努力ではなく穏やかな収縮から始めること、そして関節可動域の2分の1以下の筋短縮域内で開始するという。これにより、痛みを最小限に留めて、可動域を徐々に回復させていく。また呼吸や視覚との共同運動を意識することが大切となる。最終的には、セルフエクササイズへと移行させることを目標としている。
各筋へのPIRの方法が、肢位や固定部位、抵抗のかけ方などわかりやすい写真とともに細かく紹介されている。股関節などの大きな関節だけでなく、手指などの小さな筋へのアプローチ方法も収載していることが特長である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2009-02-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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