子どもの運動能力を引き出す方法 親子遊びと姿勢チェックが第一歩
佐藤 雅弘
コーディネーショントレーニングとコンディショニングを中心に、その意味や重要性を丁寧に解説している。親向けの本にしては専門的な言葉が多く、とっつきにくい感じを受ける方もいるかもしれないが、それでも頑張って読んでみてほしい。それだけの価値のある本だろう。
私が思うに、コーディネーショントレーニングとコンディショニングの共通点は、どちらも即効性がなく効果がわかりにくいが、それでいてとても重要な要素であることだ。だからこそ、日々の小さな積み重ねが、後々の大きな差となって現れる。
本書では、親子での遊びやスキンシップを通して、子どものコーディネーション能力を高めたり、正しい姿勢を習得できるよう、さまざまなメニューが紹介されている。
ただ、私も3児の父であるが、経験上、親が子にこのような”指導”を行うことは非常に難しいだろうと思う。なぜなら、親は子どもの能力を高めてやろうという狙いをもって接しているが、子どもは純粋に親と遊んでいるだけであり、つまらなければ違う遊びをせがむからだ。子どもからすれば、せっかく楽しく遊んでいるのに、親がコーチ面をしてあれこれ指示を出してくるのがうるさいのかもしれない。
ならば、親も純粋に子どもたちと遊べばよい。
本書にあるような遊びのメニューや理論的背景を踏まえつつ、とにかく親子で体を動かして思い切り遊ぶ。これに勝る幼年期のトレーニングはないように思う。親の役割は、子どもに、身体を動かして遊ぶことの楽しさを伝えることである。
親に必要なのは、一にも二にも体力なのだ。
(尾原 陽介)
出版元:高橋書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:コーディネーション
カテゴリ 運動実践
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“遊んで”伸ばす! 子どもの運動能力 楽しみながらできる「親子遊び」ドリル80
佐藤 雅弘
運動能力を高めるためにはどうすればよいかについて、両親に向けて書かれたもの。まず基本姿勢やアライメントについて立った姿勢、歩き方でみていく。足のチェックや柔軟性も確認し、改善のためのレッスンや、遊び(飛行機やクモ歩き)の中でのコーディネーショントレーニングが、身体を支える能力、反応力、バランス能力、リズム・タイミング、組み合わせてのコーディネーションという流れで紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:山海堂
(掲載日:2007-09-10)
タグ:遊び 姿勢 子ども
カテゴリ 指導
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スポーツ選手のための「正しい姿勢を身につける」(ビデオ)
佐藤 雅弘 岩本 紗由美
スポーツ選手を目指す人たちが、最初に身につけたい正しい姿勢づくりについて、佐藤氏が代表を務めるコンディショニングチーム・JAMがわかりやすく解説したビデオ。正しい姿勢づくりに必要な「骨盤のコントロール」法から、具体的なチェック法、さらにはトレーニング法までを紹介。VHS 55分。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:游々舎
(掲載日:2001-07-10)
タグ:コンディショニング
カテゴリ 身体
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