バク転完全攻略本
吉田 哲郎
側転運動、倒立運動、回転運動、ブリッジという4つのグループにわけ、易しい動きから難しい動きまで、段階的に練習することができる。たとえば側転運動では、「カエルのバタ足」「三角側転」「大きく三角側転」「側転」と進み、「マカコ」へ至る。徐々に回転の角度を縦方向へ変えていき、バク転に導くのである。動きのポイントについても写真を用いて詳しく書かれている。
動作修得をいわばカリキュラム化していく実例ともいえる。選手の指導にあたる専門職にとっては、目標となる動きができるようにするにはどうすればよいかという点で参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-10-14)
タグ:バク転
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:バク転完全攻略本
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:バク転完全攻略本
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バク転完全攻略本
吉田 哲郎
私はバク転ができない。だからこの本の内容が正しいのかは判断しかねる。ただ、いろいろな意味で面白い本であると思う。
面白さの第一は、この本には、バク転ができるようになるためのことしか書いていない点だ。ありがちな、「バク転で子どもたちに笑顔を云々…」とか「人間形成をなんたらかんたら」というようなことにはまったく触れられていない。
「バク転ができればカッコイイのは間違いなし!」というためだけに、バク転を完成させるための練習法だけが書いてある。
そして第二はその練習法である。バク転に必要な要素を分解し、さまざまな技でそれを習得してゆくのだ。最終的にそこで習得した感覚や身体の使い方を統合し、バク転を完成させるという流れになっている。まさに「攻略本」だ。
もうひとつ、面白いと思う部分がある。それは、冒頭および各カテゴリーの扉ページに記載してある警告だ。
・あらゆる人がバク転を成功させることを保証するものではない
・物的損害、障害、後遺症、死亡などの可能性がある
・すべての運動におけるリスクは、運動を行う本人が負う
など、当たり前のことばかりだが、それをズバリと書いているのは、他のハウツー本ではあまり見たことがない。そんなことまで警告しなきゃならなくなったのか、とちょっと寂しい気持ちにもなったが。
子ども向けの本なのでとてもわかりやすく、私(38歳)も練習次第でできるようになるんじゃないかという気持ちになった。でもやっぱり、やめておいたほうがいいだろうなぁ。
(尾原 陽介)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-10-16)
タグ:バク転
カテゴリ 運動実践
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