サッカー解体新書
ドナルド T. カーケンドール 大澤 真
解体新書というだけあって、冒頭から1試合平均得点、パス数の平均、ボール保持回数など具体的な数字が記されていることは信頼性を増すための効率的な手法といえる。
エクササイズの項でも「サッカーとの関連性」を細かく記載しており、指導者として選手に説明する際にも重宝するものであろう。また、解剖学的な視点からもサッカーという競技を説明しているので、筋肉、骨の名前も同時に学習することができる。サッカー指導者にとっては画期的ともいえる内容の本ではないだろうか。
(河田 大輔)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2015-01-30)
タグ:サッカー トレーニング
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:サッカー解体新書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:サッカー解体新書
e-hon
サッカー解体新書
ドナルド T. カーケンドール 大澤 真
著者はFIFA医学評価研究センターの一員。訳者は浦和レッズでトレーナーを務める大澤氏である。
本書ではサッカー選手の動きや求められるフィジカル要素、注意すべき傷害をコンパクトに解説した上で、FIFAの推奨するウォーミングアップ・トレーニングを詳しく紹介している。各トレーニングにおいて動員される筋がわかりやすくイラスト化されている。また、その筋がサッカーにおけるどんなプレーで必要になってくるのかにも言及されており、サッカーに関わるトレーニング指導者には必携と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-08-10)
タグ:サッカー トレーニング
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:サッカー解体新書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:サッカー解体新書
e-hon
サッカー解体新書
Donald T Kirkendall 大澤 真
フィジカルトレーニングの基礎的な教本
まずこの本を一言で表すなら、「フィジカルトレーニングの基礎的な教本」と表すことができる。各部位の自重トレーニング、レジスタンストレーニングなど、筋肉の動きがわかりやすいイラストつきで書かれているため、サッカーのトレーナーを始めたばかりのトレーナーはもちろん、熟練のトレーナーが熟読し、理解を得るためにも非常によい一冊だ。また、トレーニングだけではなく、解剖学、生理学、ウォーミングアップはもちろん、FIFA11+といった、タイトル通り、サッカーに合わせた情報が217ページに収められている。選手への教本としても非常に有用に扱うことができそうである。
サッカーとの関連性が必ずある
本書には必ず、サッカーとの関連性が書かれている。サッカーのトレーニング本としては珍しく上肢、とくに腕までトレーニング方法や意味、サッカーでのパフォーマンス発揮についてまで書かれており、全身を網羅している。動作についても、30ページに膝の正しい着地動作を簡単に描いたイラストがある。コレクティブな動作とそうでない動作を分けて描かれており、これに対応するためのトレーニングとして中盤から後半のサッカーに関連したトレーニングがある。
ポジション別のトレーニングにまで言及している
ポジション別、とくにGKはサッカーにおいて動作がかなり特殊だが、そのためのトレーニング方法も一部記載されている。なぜ必要なのかがわかりやすく書かれている。たとえばGKステップアップと名付けられているトレーニング方法があり、バリエーションの記載まであるため、限られた環境でもこのトレーニングを選択することができる。
この良書を活かすためには
上記した通り、この非常にわかりやすくイメージをしやすい良書を活かすためには、トレーナーには判断力が求められる。本書ももちろんだが、数多くのトレーニング本が、あるいは動画が世の中に溢れている中で、どのトレーニングがどんな選手に必要なのか、あるいは必要ないのか、ということをしっかりと理解した上で判断しなければいけない。本書は、その必要性の部分をしっかりと学ぶことができる。
(笠原 遼平)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2017-11-09)
タグ:サッカー 解剖
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:サッカー解体新書
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:サッカー解体新書
e-hon