今いる仲間で「最強のチーム」をつくる 自ら成長する組織に変わる「チームシップ」の高め方
池本 克之
著者がつくった言葉「チームシップ」、それは「チーム内の地位や役割に関係なく、メンバー1人ひとりがお互いを理解しながら、チームとしての成果のために成長すること」だと定義している。タイトルにもある「最強のチーム」には、そのチームシップをメンバーが発揮して常に一丸になっていることが、唯一の条件だと言っている。
では、その重要なチームシップを発揮するにはどうすればよいのか。その方法が本書で説明されている「TDC(Teamship Discovery Camp)」である。TDCとは、著者がつくり上げた話し合いの方法で、皆が自由に発言しつつも、チームの課題を見つけ、解決策まで決めていくメソッドとなっている。経営者やリーダーがチームづくりをする際にミーティングをしようとしているのであれば、打ってつけの内容だ。
役割分担から、ルール設定、コミュニケーション方法までこと細かく説明されているので、本書で紹介されているTDCを実践してみる価値はある。
しかしながら、私はそういったミーティングを企画、提案できる立場ではない。仕事としてチームには所属しているが、非常勤として肩身の狭い身分である。そんな私だが、ありがたいことに、常勤のスタッフから相談を受けることも少なくない。非常勤というのが、日頃の状況を客観視できる者として新鮮なようだ。
そこで機会があるのであれば、私が所属するリーダーにはこの書籍から学んだことを伝えたいと感じた。それと共に、本書の内容は、チームでのミーティング以外の、1対1のコミュニケーション技術としても活かせるのではないかと感じている。
本書の最初には、著者の失敗談が記されている。能力がある人が陥りがちな失敗例だと感じた。その失敗例からつくり上げられたTDC。説明もわかりやすくまとめられている。このメソッドで多くのチームを成功に導いているのでいるのだから、試してみて損はないだろう
(橋本 紘希)
出版元:日本実業出版社
(掲載日:2015-05-27)
タグ:チームビルディング
カテゴリ 指導
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今いる仲間で「最強のチーム」をつくる 自ら成長する組織に変わる「チームシップ」の高め方
池本 克之
「チームシップ」とは、著者のつくった言葉。他のメンバーと協力し合うだけでなく、全員がチームのために成長するべく自ら動くのがポイントだという。本書はスポーツチームだけを対象にしたものではないが、応用できる部分が多くある。たとえば、タイトルにもある「今いる仲間で」という考え方は、常に才能溢れる選手が揃うとは限らない中で結果を出すのに欠かせない。といってもそれを理解して実行するのは簡単ではない。
そこでチームをつくっていく方法の1つとして「Teamship Discovery Camp」を詳しく紹介している。要は話し合いなので取り入れやすいが、「全員参加」「1回で終わらせない」などのポイントを読み進めていくと奥が深い。もちろん治療院やトレーナーチームといった組織でも活用できそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:日本実業出版社
(掲載日:2014-10-10)
タグ:組織 チーム
カテゴリ 指導
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